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ホリデイ (2006) 2016.05.15

スティーブン・セガールの沈黙シリーズとどちらを観るか、最後の最後まで迷った挙げ句にこちらを選びました。そして、えも言われぬ心地良い感情に包まれました。ロンドン近郊の田園地帯とロスの高級住宅地を舞台に、海を隔てて二つの恋愛劇が交差する群像劇的ロマンティックコメディ。

アメリカ側の主な登場人物は映画業界人という設定で、「映画」にまつわる会話もたくさん出てきます。この作品のメインテーマである男女の恋に、映画への恋心を絡めることで、メタ映画としても楽しめる趣向になっているのです。その一環で登場するジャック・ブラック(そもそも彼目当てで観ました)は、映画音楽の作曲家役。レンタルショップで『炎のランナー』のDVDを手に取りながら彼が歌う、テーマ曲の口まねが上手かった(笑)他にも、有名映画音楽の一節が随所で流れます。

また、黒澤作品のリメイクでおなじみ『荒野の七人』(1960) で盗賊の首領に扮していたイーライ・ウォラックが、かつて一線で活躍した老脚本家を演じています。老いて卑屈になった古き佳き時代の映画人がヒロインの手助けで次第に矜持を取り戻していく過程が、くだらん男に翻弄されて自尊心を失っていた彼女の心境変化にオーバーラップする仕掛け。良い役でした。

せっかく相手とうまく行きかけても、過去の心的トラウマが発動して自滅的行動を取らせてしまうという、そんなイギリス側の人間模様もよく練られていて面白い。そういう振る舞いをしたくなる気持ちはまあ分からないでもないよ、と一方でマゾ的に共感しつつ、そこで帰るンんかい!とツッコミたくなる気持ちも同時に巻き起こり、小気味良い葛藤に苛まれます。

これのひとつ前にド深刻な社会派映画を観て呼吸困難に陥っていたので、なんと申しましょうか、本作を観賞して砂漠でオアシスを見つけたような心持ちになりました。あるいは激辛料理のあとの杏仁豆腐、前衛ジャズのあとの弦楽四重奏。もっと列挙したいが全然思いつかない。とにかく、気軽に観られる一方で内容も充実した良作です。


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