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悪い奴ほどよく眠る (1960) 2016.03.04

今週は私の中で香川京子ウィークにあたっており、その一環で観ました。公団とゼネコンの汚職を題材にした硬い映画ですが、巨悪に挑む主人公の復讐心や愛情絡みの筋書きに引込まれ、最後まで息もつけません。

私自身が切羽詰まって悪事を働くとしても、せいぜい置き引きか空き巣、相当がんばっても上着ポケットの指を拳銃に見立てたコンビニ強盗が限度でしょうが、本当に悪い奴というのは、小市民の考えるそんな小悪党像を遥かに凌駕しているようです。なんだかんだ言ってもオレって善人、道理で眠りが浅いわけだわというのが、低レベルですが率直な感想。


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物語が結婚式から始まるというところが、『ゴッドファーザー』 (1972) を想い起こさせます。もちろんこちらが先なので、あるいは影響を与えているのでしょうか。コッポラはクロサワ信者ですから、当然与えているのでしょうね。社会に反旗を翻す若者役の加藤武が良かったです。こういうキャラクターに強く共鳴するということは、自称善人の自分の中にも似た人格が住んでいるのかもしれません。志村喬の悪役も初見だったので新鮮でした。悪役ではなかったけれど、『ゴジラ』 (1954) の生物学者役では、殺戮を続けるゴジラを単に希少だからという理由で生かそうとする姿に、狂気が漂ってはいましたが。巨悪から捨て駒扱いされる西村晃も壮絶。日本でドラキュラ映画を撮るなら若い頃の彼が適任のような。

映画後半では完全に主人公&ヒロインに感情移入してしまい、どう考えてもこの題名でそっちに行くはずがないと知りつつ、ハッピーエンドを祈る体たらくでした。しかし観る前から想像がつく通り、案の定の結末に漂うのは激しい虚しさ。観ている間の緊張感と観終えたあとの厭世感で息苦しくなり、しばらく具合がわるかったです。マシンガンぶっ放して血しぶきが上がる映画などよりも、よほど心臓にわるい。善人顔で人知れずのさばる大悪人がおそろしいからと言えばもちろんその通りですが、本当の意味でおそろしいのは、こういった一見難解そうなテーマを面白い映画に仕上げてしまう手腕だと思います。

ちょっとだけ続きます



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