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新幹線大爆破 (1975) 2015.11.22

※以下、作品の内容に触れています。



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早めに映画館についたのでロビーでスマホゲームをしていたら、「ただいまよりスクリーン◯番、新幹線大爆発のご入場を開始します」のアナウンスが流れました。正しくは『新幹線大爆破』なのですが、劇場スタッフが空目したようです。一文字違うだけで妙にマヌケなタイトルになる事を発見した私は、とっさに「バスガス爆発」の早口言葉を思い出し、心の中で三回唱えました。

パニック映画の流行という当時の世界的潮流に乗ったのであろう『新幹線大爆破』ですが、犯人役が高倉健という配役がとにかく良い。ともすると語弊もありましょうが、本当にシブいです。『駅 STATION』を観て以来、頭の中は健さんのことばかりです。『幸せの黄色いハンカチ』だとけっこう身勝手な男の役なので、健さんカッコイイ!という感じにはならなかったのです。エラっそうに武田鉄矢に説教してるけれど、自分のやってることは何なのさと思ってしまった私なのです。それはそれで逆に人間味があり、非の打ち所のないヒーローとかよりも、よほどリアルな人間像だとは思いますけれど。それはさておき、身勝手男には感情移入できないクセに犯罪者には共感しているとすると、私自身の資質が問われるところではあります。

新幹線は、言うまでもないですが当時の最新ハイテク列車です。でも、21世紀に生きる我々が70年代当時の新幹線や管制室内を見たところで、レトロで懐かしい!ってな感じがするくらいのものですから、「社会のはみ出し者が、先端技術の結晶に挑戦状を叩き付ける」というこの作品の基本構図を、あやうく見落としそうになります。

走行する新幹線のレールのポイントを脱線ギリギリのタイミングで切り替えるシーンなど、実写が不可能な場面で使われた列車ミニチュアが良く出来ていて、心が躍りました。70年代の豪華キャストにもワクワクします。でもこの映画の一番良いところは、犯人側にも一分の理があるという描写がしっかりしているところでしょうか。例えば動機なき愉快犯、あるいは目的の為なら手段を選ばぬキ◯ガイ、そんな健さんなんて見たくもないし、単純明快に二分された善と悪の闘いなら、他の映画に任せておけばいいわけですから。

一方、???と思う所もありました。別れた妻と暮らす高倉健の息子を、無知で愚かな存在として描き過ぎでは…。8〜9歳(?)の少年はもっと聡明で、自分の立場や状況を理解して振る舞うのではないでしょうか。映画のように動揺と挙動不審をあからさまにして、父親を警察に売る結果を招くような行動は取らないような気がします。(この父親をかばう事が人の倫として正しいかどうかは、もちろん別の話。)安易に子供をダシに使わず、ここは別の形で収めてくれるともっと良かったかな。何しろ佳境の部分ですし。

ところで、列車内で産気づいた女性を診る医師役が藤田弓子でした。40年前なのに、最近とあまり印象が変わらない(=今も若いという意味)のですが、そんな彼女が新幹線の自動ドア越しに登場して開口一番に言わされるセリフが、「女医の秋山です」。自分のことを女医だの女教師だの言う女性なんていないよねえ(笑



Comments

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Bill McCreary : URL

2015.11.28 Sat

ご覧になりましたね。私も昨日が上映最終日だったので、再見してしまいました。

で、私もこの映画について、次のような記事を書かせていただいておりますので、よろしければお読みになってください。

http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/77578b7d0d3523b171bb3bcce5251473

あと私が記事を書いた後で、Wikipediaのこの映画の項目がだいぶ充実していましたので、お読みになっているでしょうが、非常に参考になりました。

>犯人役が高倉健という配役がとにかく良い。ともすると語弊もありましょうが、本当にシブいです。

これ高倉健が主演になったので、それであのような人間的な描写がだいぶ増えたみたいですね。拙記事で

>>この映画の主役は新幹線で、演技者は付け足しだ

という発言はかなり面白く思いますね。というのは、この映画に関しては、むしろ犯人たち(高倉、山本圭、織田あきら)の姿を丹念過ぎるほどに扱っているからです。なにしろこの映画の海外版は、犯人たちの過去などを削除しているくらいです(未見なので、私は知識として知っているだけですが)。Wikipediaでは

>>犯人側のドラマはカットされ、沖田たちは単なるテロリストとして扱われた。

と記されていますが、つまりは冗長すぎると嫌われたということでしょう。

菅原さんの読んだシナリオが、完成品に近いものなのか、それともまだ犯人らの描写が少なかったものなのかは分かりませんが、あるいは映画を見た(たぶん見たでしょう)菅原さんは、「うわ、断らなければよかった!」と後悔したかもですね。

と書きましたが、まさに初めのシナリオは、犯人らの描写がなかったもののようです。高倉健主演だと、冷酷な犯人にするわけにはいかないということで、あのようなものになったようですね。

>70年代の豪華キャストにもワクワクします。

丹波哲郎は「特別出演」をありましたが、だいぶ出演シーンが多かったような。志村喬の国鉄総裁なんてのは、まさに「いかにも」ですよね。あと山本圭の元学生運動家役なんてのも「いかにも」だし、田中邦衛が山本の兄貴をやっているのも、「若者たち」を意識しているなんてのがわかって面白かったです。もっとも今は、田中邦衛→北海道→「北の国から」のイメージでしょうが。

あと千葉真一が酸素切断機で焼き切ったのは、あれアクションスターを運転台だけで閉じ込めておくのはもったいないという配慮があったのかなとか、この映画では、クレジットで1人だけ登場するのは(特別出演の丹波哲郎はのぞいて)高倉、千葉、宇津井健の3人ですが、この3人が一緒のシーンで登場することってないよなあと考えました。すると、拙記事で紹介した写真は貴重です。

ほかにも書かせていただきたいことはたくさんですが、貴ブログのコメント欄に迷惑をかけるわけにはいきませんから、これは拙ブログで書かなければなりませんかね。

では話をかえて。

>映画のように動揺と挙動不審をあからさまにして、父親を警察に売る結果を招くような行動は取らないような気がします。

あれは皆そう思いますよね(笑)。それでまた、正直に逃げちゃう高倉も、なんともお人よしというか(苦笑)。どこで読んだかは記録していませんが、どこかで「とぼけろ!!!(苦笑)」とあって、それはそうだよなと妙に納得してしまいました。それにしても、出国者にあのような形で罠がかけられる、という設定も時代ですよね。いまならだめです(さらに苦笑)。細かい話ですが、映画で、この1週間で出国者は5万人はいるだろうと黒部進(「ウルトラマン」をやった方)がいいたら、50歳以上の老人と女は抜かせ、と上司がいうシーンがあって、1週間で5万人という数の少なさもさることながら、1975年では50歳って老人だったんだなあとつまらんことを考えました。いまなら「馬鹿いうな」でしょう(またまた苦笑)。それから、沖田を最後射殺する、ってのは無茶ですよね(苦笑)。背後関係を洗わなければ。まあ生かすわけにはストーリーの展開上いかないのはわかりますけど。それから宇津井健の辞職については、ふつう慰留するんじゃないんですかね(笑)>

それから(すみません、もうやめます)、新幹線内のパニックシーンはちょっと稚拙すぎますよね。このあたりは「大空港」あたりの落ち着いた描写を参考にしてほしかったと思います。あれがよければ、この映画は大傑作だと思うんですけどねえ。

>自分のことを女医だの女教師だの言う女性なんていないよねえ(笑

ですよね。私も同じことを考えていました。

ところで伊集加代子のスキャットはいいですね。彼女について記事を書いたことがあり、この映画のサントラも紹介したことがあります。

http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/fdf8366817fc635e9a3cf73e4e0f799c

ogat : URL

2015.11.30 Mon

>Bill McCrearyさん

産経新聞に関連して書かれた記事、面白いですね!菅原文太が出ている所を想像すると、仮にまったく同じ脚本だったとしてもだいぶ雰囲気が変わるでしょうから、それを思うと妙におもしろいです。任侠映画じゃないので、広島弁で脅迫電話をかけるはずもないのですが、そういう絵柄が想い浮かびます(笑

おそらく犯人側の描写は、高倉健の起用に合わせて充実させたのではないかな、と思っていたので、なるほどと納得です。丹波哲郎が出て来たときは、一瞬「砂の器」かと思いました(笑)時代も同じですし。千葉真一、最初は彼と分かりませんでした。この顔の濃い運転士は誰だろうとひとしきり考えてしまいました。

車内のパニック場面、おっしゃるとおりだと思います。ああいう場面を現実に見たことがないので(当たり前ですね)ただの想像ですが、極度に危機的な状況でわざわざ集団ヒステリーを煽るような人間って、実際はなかなかいないと思うしリアリティに欠けている気がするんですよね。現実的ではないと知りながら、パニック映画だから絵になるように、敢えてそうしているのかもしれないですが、それならそれで、もう少し「あり得そう」に見える演出をして欲しかったとは思います。高倉健息子の扱いも含めて、犯人と管制室以外がなんだか雑な感じ。あと、いくら大阪で億単位の商談があるからって、あの状況で無理矢理に電車を止めようなんて誰も思わないですよね(笑)

とはいえ、なんだかんだ文句を言いながら楽しめる部分も含めて非常に満足度高いです。スキャットも良かったです。

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