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テイク違い 2015.11.17

※以下、映画『さらば友よ』の内容や結末に触れています。

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『さらば友よ』(1968) のタバコ場面が印象的だったことを以前書きました。正直言えば、お互い相容れない二人の男が反目と殴り合いを繰り返しながら、やがて友情を確立するという世界観には、個人的にはあまり感情移入できなかったです。だから、好みの映画かといえば実はそうでもないのですが、そういう思いを引っくり返してあまりあるほどにラストの煙草シーンが気に入りました。

youtubeに該当シーンがあったので、あの余韻をもう一度と思って観てみたら、あれ?なんだか記憶と違う…。チャールズ・ブロンソンが煙草を吹かす前に一瞬の間合いがあったはずなのに、その一呼吸がカッコイイと思ったのに、それがない…。あれは自分の勘違いだったのか??


あれれ?と思った映像がこちら。手錠をかけられたブロンソンにアラン・ドロンが火を貸すという該当シーンは、6分8秒頃から。金庫破りの共犯を疑われた友人同士の二人(否認しているが本当は共犯者)が、相手を売らずにお互い初対面だとシラを切り通した後のラストシーンです。


仏語バージョン


うーん。あまり自信ないけれど、やっぱりコレじゃないという思いが消えない。そこで想い起こすと、私が映画館で観たのは英語バージョン(英語題 : Farewell Friend)、そしてあれっと思った上の映像は、仏語バージョン(仏語題 : Adieu, L'ami) だったのです。もしや両者で違うテイクを使っているのでは? と思って今度は英語版を観てみたら、思った通りでした。英語版のテイクは映画館で観たまんま。そしてこっちの方がずっと好きです。


英語バージョン




英語版のブロンソンが顔を上げ、少し間を置いてから煙を吐き出し、そして立ち去る。その流れがまこと美しい。行間に込められた想いが伝わってくるような、確かな心の通い合いを感じます。かたや仏語版、煙を吐くタイミングがわずかに早くて雑なので、友情そっちのけで「今日も元気だタバコが旨い」にしか見えないような…。

マッチを差し出されたときのブロンソンの手の芝居や火を受け取る間合いも、英語版が好き。仏語版では左手がややおざなりで、ブロンソンの態度も「おっ!なんとビックリ火が出て来たぜ」と状況を意外に受け止めているような感じがするし、ドロンの手を包む仕草も、なんとなく投げやり。一方、英語版の左手はさりげなくポケットの中に収まってシブく決まり、ブロンソンの表情にも二人にしか分からぬ信頼が滲み出ている、と言ったらこちらの思い込みが激し過ぎでしょうか。(あっさり書いていますが、双方を繰り返し繰り返し見て、やっと違いが把握できました。)

その他、これはテイクの違いとは別件ですが、仏語版では立ち去るブロンソンの足音が早めにフェイドアウトして、ドロンが火を吹き消す音もナシ。英語版では、遠ざかる足音を聞き終えてから、フッとマッチに息を吹きかける。そのような違いもあるようです。

不思議に思ったのは、どうして英語版と仏語版でわざわざ異なるテイクを用いているのか、という事。英語の話者はあっちが好きだろう、仏語の話者はこっちが好きだろう、てな使い分け意図があるとも思えないし、かと言って、「うっかり違うテイクを使っちゃいましたぁスミマセン!」などというテキトウもあり得ないと思うので。フシギです。

いずれにせよ、同じ場面&同じ演技のテイク違いを見比べることのできる機会もあまりないと思うので、なかなか面白い発見でした。音楽でも一緒ですが、別テイクの比較は地味に楽しいです。



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