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赤ひげ(1965) 2015.10.10

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幕府設立の診療所を舞台に描かれる若手医師の成長譚であり、
江戸庶民の苦悩の中にきらめく尊厳を抽出した超力作。

大スタアを主演に据えているけれど、脇の若手俳優が実質的な主人公。
後に作られた『幸せの黄色いハンカチ』のことを思い出します。
(これって定番的な手法なのかな)

前半に散りばめられているのが、
臨終前の患者や遺族が切々と語る、哀しい身の上話。
涙と鼻水を垂らしながらの長ゼリフには圧倒されました。

後半の中心になるのが、女郎屋から引き取られた少女。
他人に対して敵意むき出し、薬を飲む事さえ拒む彼女が
次第に心を開き始める様子は感動的です。

本来の優しさを取り戻した少女が、ひもじさのあまり
盗みに入った少年に思いやりを示す場面も、涙なくして観れません。
ウィキペディアによると、このカットでは現場スタッフも
涙ぐんだそうで、それを読んだら二度泣ける…。


〜心を奪われた光景〜

◆長屋の格子戸にしがみつき、
母親の帰りを待つ幼子三人。その手前で土砂降り。

◆行方をくらました恋女房とばったり再会した夫。
風が吹き抜け、屋台の風鈴が一斉に鳴り響く。

◆自分のことを看病して逆に寝込んだ医者の傍で、
黙々と拭き掃除をする少女。ふと障子を開ければ、外は雪。

◆瀕死の少年の回復を祈り、井戸に向かって名前を叫ぶ賄女たち。
輪になった女たちの間をすり抜けたカメラが井戸の底まで
深々と降りて行くと、澄んだ水面に映る顔、顔、顔。そして波紋。

---

良い映画でした。




Comments

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Bill McCreary : URL

2015.10.12 Mon

「赤ひげ」というのは、よかれあしかれ黒澤の集大成の映画だと思います。あれをつくっちゃうと、あの路線であれ以上の映画は作れません。黒澤は、けっきょくこの後この種のヒューマニズム映画を作ることはありませんでした。

>大スタアを主演に据えているけれど、脇の若手俳優が実質的な主人公。
後に作られた『幸せの黄色いハンカチ』のことを思い出します。
(これって定番的な手法なのかな)

ですよね。加山雄三も、この映画についてはやはり想いが深いみたいなことを語っていました。

私がすごいなと思ったのは、やはり雪のシーンです。あんなわずかなシーンであの大がかりぶりですからねえ。

ogat : URL

2015.10.12 Mon

>Bill McCrearyさん

撮影期間も長かったし、セットもすごく大掛かりだったようですね。
女郎屋の杉村春子のゲスな雰囲気も良かったし、
雪とか雨とか風とかの自然描写もスゴいです。
あまりに力作過ぎて怖いくらいです。

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