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ロバート・アルトマン/ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男 (2014) 2015.11.07

本人の過去インタビュー映像や関係者(主に夫人や家族)の証言、映画撮影時の舞台裏映像などで構成された、ロバート・アルトマンのドキュメンタリー。面白かったです。

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以前、アルトマン本人の作品解説をDVD特典で聞いた時に、他者への思いやりに溢れた人だな、という印象を受けました。ブラックな作風の映画が多い人ですから、眉間にシワを寄せて世を儚なむような気難しい人物像を、そして俳優にダメ出ししまくる厳しい監督像を長年勝手にイメージしており、そういった配慮に富んだ物言いは、ちょっとした驚きだったのです。(自分の好きな音楽家や映画人が好人物だろうが奇人変人だろうが、作品鑑賞にはまったく関係ないことです。別に友達じゃないんだし。でも、どうせならイイ人の方がうれしいもので…。)

今回のドキュメントを観て、やっぱり彼は気さくな好人物だと再認識しました。そしていかにもアメリカ人っぽく、パーティーアニマルだったそうです。映画では役者が一番大切だからと語り、俳優が気持ち良く演技できる環境を作る事に心を砕いていたそうで、こういう監督と仕事をできる役者はさぞ幸せだろうと思います。そういえば伊丹十三も、似たような気遣いについて語っていました。演技のやり直しをしてもらう場合は、役者のせいでなくスタッフ側に技術的問題があったから、という口実を作り、俳優の心理的負担を減らすのだそう。

ドキュメントに話を戻すと、リリー・トムリン、マイケル・マーフィー、エリオット・グールドといったアルトマン作品の常連がゲスト出演しているのですが、これがインタビュアーから「アルトマンらしさ」を尋ねられてワンワードで返すだけという、すごく贅沢な使い方。出演時間15秒くらい。かなりの高年になった彼等ですが、とてもいい顔に撮れていて、その辺も心に残りました。他界する前年にアカデミー名誉賞を受けた時のアルトマンのスピーチも素晴らしかったし、彼の映画人生の幕引きにダブらせる意味合いで引用されていた『今宵、フィッツジェラルド劇場で』(遺作です)のワンシーンも、泣けるものがありました。また、このドキュメンタリーのテーマ曲として流れた"Let's Begin Again"もすごく良かったです。詳細を見逃すまいと、エンドクレジットを皿の目で追ってしまった…。


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自分の作風を決して曲げなかったことで、一時期ハリウッドから敬遠されていたアルトマンですが、変わり者だの頑固者呼ばわりされるような不届きな人ではない、もうごく普通の人間。ただ自分のやりたい事、そしてやりたくない事に、ほかの人より少し素直なだけだった。早い話が、バカ正直なのだと思います。彼の映画、表面的には不条理で不幸なエンディングが多いけれど、家族や仕事仲間に恵まれ、やりたい仕事だけをやり続けた本人の人生は類い稀なるハッピーエンドだったわけで、これはアルトマン作品でさえ表現し得なかった(?)最高に素敵な結末。



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