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マルサの女(1987) 2015.04.19

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『お葬式』を観た流れで、久し振りに。
題材も作りも(当時は特に)斬新で娯楽色も濃く、
日本映画は芸術的で難解というその頃の私の先入観を
見事に吹っ飛ばしてくれました。
国税局査察部(マルサ)なんて、
この映画で初めて耳にした言葉です。

巨額脱税の疑いでマルサが強制調査する権藤社長は
金のためなら何でもする人物という事になっていますが、
彼の心の中にも何らかのロマンティシズムが湛えられていることを、
純粋な中学生息子の姿を通じて匂わせるところが上手い。

一方、真面目で仕事熱心とはいえ
時には体制の権化にさえ見える主人公にも、
母親としての顔を見せるごく短い場面がキチンとあって、
それぞれが紋切り型の善人、悪人としてでなく
血の通った役柄として描かれている様子が
さりげなく良いです。

脱税に心血を注ぐ側。それを泥まみれで暴く側。
それぞれの仕事(?)は一流でも、
親として無意識に自責の念を抱いているのは
二人ともおそらく同じであって、
共に闘った両者の間でどこか心が通い合うのは、
そういった共犯意識にも似た共鳴があるのでしょう。

あこぎに稼いであこぎに隠すという生々しい映画なのに、
見終えた後には妙に穏やかな気分になるわけで、
ふと思い出せば、その辺のエピローグ的場面は
黄昏時の無人スタジアムで撮られていました。

死闘を繰り広げたスポーツ選手が
試合後に互いの健闘を讃え合うような、
そんな光景を暗示するための
ロケ地チョイスなのかもしれません。


(追記)
伊丹十三が書いた撮影日誌によると、
このスタジアム(?)は競輪場とのことで、
私が想像したような意図はないようです。



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