still crazy after all these years

Home > スポンサー広告 > スポンサーサイトHome > 映画/ドラマ > お葬式(1984)

information


新ブログに引越しました。

https://sunshinenocturnal.tumblr.com

- - - - - - - - - - - - - - -


Minuano「宵街」Available on iTunes

スポンサーサイト --.--.--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

お葬式(1984) 2015.04.08

伊丹十三の映画は「マルサの女」を筆頭に結構観ましたが、
ユニークな題材が話題になった「お葬式」は
ずっと見逃していました。面白かった&良かったです。

伊丹映画全般に言えることですが、
登場人物が誰も彼も人間臭くて
得も言われぬ味わいがあります。

妻の父の葬式を出す事になった夫婦が主人公で、
実際に葬式を出して右往左往した
伊丹十三の体験が元になったそう。
沁みるシーンももちろん沢山ありますが、
基本コメディと言ってもいいくらいに全編ユーモア満載。

これは、体面上はシリアスでなければならぬお葬式を
コミカルに取り上げた手腕もさることながら、
そもそも葬式自体が珍妙で滑稽なしきたりであると、
そういう部分も大きいのかと思います。

カメラの置かれる位置や構図もいろいろ凝っていて、
一番ツボだったのは、大滝秀治(故人の兄役)が
やたらとお棺の北枕にこだわっている背景で、
手伝いのご近所さんと遺族が形通りの挨拶を交わしたり、
その間を子供達(いとこ同士が会えて嬉しい状況?)が
ドタバタ駆け抜けたりと、葬式にありがちな光景が
どんどん展開して行く場面。

大滝秀治と岸部一徳が共演した
水性キンチョールのCMの
独特の間合いをちょっと思い出します。
いや実はこの場面にヒントを得て
あの一連のCMが着想されたんじゃないかと、
逆に思ったりもするくらい。

2015maritmflm11.jpg


ラスト近くの火葬場シーンでは
主人公の山崎努が敷地内の桜の木に気付き、
あのぶっきらぼうな口調で
「オレは春に死のう。桜が満開でいいぞ」。
いかにもこの状況で気心しれた夫婦が交わしそうな会話で、
いいセリフだと思いました。


- - - - -


(おまけ)
主人公夫婦は俳優同士という設定で
冒頭にCM撮影の場面があり、
その時のBGMが大貫妙子でした。
巨大芸者とポップな曲の組合せがシュール。

2015apritmflm22.jpg



Comments

name
comment
Bill McCreary : URL

2015.04.21 Tue

>妻の父の葬式を出す事になった夫婦が主人公で、
実際に葬式を出して右往左往した
伊丹十三の体験が元になったそう。

逆に今は、日本も自宅で葬式をあげることが激減しているし(私の家も、父の葬式は当然斎場でした)、また家族葬も増えているので、この映画が1984年に制作・公開されたのは、まさに時代を象徴していたという気もしますね。偶然かもしれませんが、そのように時代の「ここだ!」というところを的確にとらえる伊丹の手腕はさすがというべきかもしれません。

>冒頭にCM撮影の場面があり、
その時のBGMが大貫妙子でした。

伊丹監督のこの本の撮影日記に、CM撮影中にはBGMをかけていることが多い、として、この映画で使用したBGMを選択するところの記述がありました。ずいぶん苦労してこの音楽を決めたと書いていた記憶があります。本は手元にないので、あやふやな記述であることはご容赦ください。

ところで前回の「午前十時の映画祭」で、「細雪」が上映されましたが、あの映画での伊丹、うまかったですねえ・・・。

ogat : URL

2015.04.21 Tue

>Bill McCrearyさん

伊丹監督は『お葬式』の収益をごっそり税務署に持って行かれた体験も
『マルサの女』に繋げたそうで、転んでもタダでは起きないですね。

で、マルサの撮影日記は取り寄せ中なのですが、
お葬式の方でも日記が出ていたということなので、
こちらも注文しようと思います。

CM撮影のシーンをはじめ、車の窓越しにサンドイッチを
渡す緊迫シーンとか、読経の坊さんがガーデンテーブルの
素材に興味を示すとか、どうでもいいところに
ほのかなユーモアがあったのも面白かったです。

細雪の伊丹十三も良かったですね。

comment form

Trackback

FC2Blog User

  1. Trackback
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。